時代の先を見つめる「イエナプラン教育」について

こんにちは。

未実会の奥手メガネこと「のり」です。

前回に引き続き「この町の教育」について、ぼくたちが勉強している内容を書き残していきたいと思います。

前回の内容をざっくりおさらいすると、

・この町の「学校」は数年後に再建される

・児童数の少なさから「複式学級」になることが予想される

ということでした。

ここから、この町に必要な教育のカタチを考えていたところ、未実会メンバーの1人がすばらしい提案をしてくれたのです。



イエナプラン教育について

日本で初めて「イエナプランスクール」として設立された長野県佐久穂町の「大日向小学校」


みなさんは 「イエナプラン教育」 というものをご存知でしょうか?

教育で時代の先を行く「オランダ」で取り入れられている教育方法だそうです。

その内容はといいますと、

イエナプラン教育のおおまかな特徴

・異年齢混合学級

・「何のために学ぶのか」を学ぶ

・みんなが幸せに生きるための共生心を養う

・社会の一員であることを実感し世界に目を向けられるようになる

イエナプラン教育というものは、日本でぼくたちが受けてきた教育とはまるで違っています。

例えば、授業の内容に関していえば、みんなが同じ科目を受けるのではなく、自分で学習計画を立てて自分のペースで学習を進めていくそうです。

また、分からない問題があったら、そのグループの年長者に質問できるようになっていて、先生だけが教える人じゃないこともすばらしい仕組みだと思います。

そうすることで、年長者になったときに教える立場を経験でき、ただ受け身なだけの勉強じゃなくなります。

ぼくたちが受けてきた同じ年の子だけが集まった学級じゃ想像もつかないような環境ですよね。

ワールドオリエンテーションについて

・あるテーマについて(身近なことから世界のことまで)、生徒たちが輪になって意見を出し合い、グループのメンバーと協力しながら総合的に学んでいくこと

・「イエナプランのハート」と言われるほど重要な学習

・この学習で目的としているのは知識を身につけることではなく、物事をどのように捉え、どんな問いを立て、その問いにどのように答えていくかを大切にしている

イエナプラン教育を説明する上で欠かせない、「ワールドオリエンテーション」と呼ばれるとても大事な学習があるそうです。


実際のオランダの学校ではこのようなやり取りが行われていました↓

「オランダには移民がたくさんいるけれど、
とある政治家さんが『外国人は自分の国に帰って欲しい』と言っている。
どうしてそのようなことを言うのだろう?」

というテーマ(問い)について、子どもたちが輪になって意見を出し合っていました。

はじめは、

「そんなのひどいわ!」


なんて発言する子が多かったのですが、

そのうち、

「移民は問題ばかり起こすから・・」


という核心をついた答えが。

そこから、どうしたらみんなが幸せに暮らしていけるのだろうか?という方向で子どもたちが考えだすのです。



これを聞いたときは、なんてすごいことをしてるんだろうと思いました。

同時に、

「こんな難しい内容を子どもがやってしまって大丈夫だろうか?」

「答えなんてあるのだろうか?」

という疑わしさを覚えました。

なんだかモヤモヤした感じが拭いきれなかったんですね。

だって、子どもたちってこんな「いい子」ばかりじゃないはずですから。

理想はすばらしいことだけど、実際はどうなんだろう。

だけど、そんな考えをもってしまうのは、ぼくが日本の教育しか受けたことがないからなのかもしれません。



教科書どうりに、みんなが同じ時間割で、同じ年の子たちだけの学級で、先生が黒板に書いたことをノートに書き写す。


この教育で育ってきたぼくは、気づかないうちに頭が硬くなっているのかもしれません。


だけど決して、今までぼくたちが受けてきた教育が間違っていたとは思いません。


きっと昔はこの方法でうまくいっていたんだけど、今の時代には合わなくなってきているだけなんだと思います。



では、本当に子どもたちの未来のことを考えた場合、今までの教育のままでよいのでしょうか?



プレゼンをしてくれたメンバーは、ちゃんとした数字を証拠に日本の現状を教えてくれました。



次回は、データから見る「今の子どもたちにとってほんとうに必要な学び」とは?というテーマで書いていきたいと思います。

それではまた。

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