第1回荘川町イルミネーションを振り返る【このイベントに込めたぼくらの願い】
こんにちは。
未実会の「頭が感電しちゃってる男」こと「のり」です。
今回は、先日無事に終了いたしました「第1回荘川町イルミネーション」を振り返り、
運営側からみた感想を書かせていただきたいと思います。
イベントにお越しになれなかった方も、この記事でなんとなく会場の雰囲気をお楽しみいただければと思っています。
不安の初日、お客さまの入りは?
2021年4月24日。
イベント初日であるこの日、ぼくは受付当番として早めに会場入りしました。
前日までに全ての準備は終えていたので、そんなに早く来る必要はなかったのですが、なんだかそわそわして落ち着かなかったんです ..·ヾ( ๑´д`๑)ツ
なぜならば、この「イルミネーション」は、「未実会」という有志の団体が初めて企画・運営するイベントだったからです。
「未実会」のメンバーはこの町に暮らしている普通の住人たちです。
そんなぼくらが企画・運営したイベントだけに、果たして、本当にお客さんは来てくれるだろうか?
初日はとにかく不安な気持ちでいっぱいでした。
日が暮れて、少しずつ辺りが暗くなるにつれて、ぽつぽつお客さんの姿が見られるようになりました。
まだ点灯前なのに、桜の木の周りでカメラを構えてみえる方もみえましたよ。
点灯前の会場の様子はこんな感じ↓
受付にいたぼくたちは、とりあえず数人のお客さんに来ていただけたことに一安心。
でも、本心としてはもっとたくさんの方に見ていただきたい・・なんて思いを持っていました。
そんな中、いよいよお待ちかねの点灯時間がやってきました。
さん・にい・いち・・
みたいなカウントダウンはありませんでしたが・・ 笑
時間が来たので静かにスイッチオーン!ヽ(`Д´)ノソリャー
「わぁ〜きれい!」
メインの木の美しさに目を奪われ、スタッフの方が改めてしみじみとその景観を眺めていたような気がします。
・・いやいや、でも今日は大事な初日です。
お客さんに楽しんでいただくことがぼくたちのお仕事。
気をとりもどして受付に戻ります。
コロナ禍での開催であるため、検温、氏名記入、アルコール消毒などは徹底して行わせていただきました。
このイベントでお客さまの身に何かあってはいけません。
みなさまが安心して楽しんでいただくために、ご来場者にはひとりひとりに予防対策を呼びかけておりました。
しかしながら、気がつくと受付ではご来場者が列になって並んでいました。
1ヵ所の受付では一人ずつの対応に時間がかかってしまいとても間に合わなくなってきたのです。
これじゃあ日が暮れてしまうということで(もう暮れていますが 笑)、 急きょ、受付の台をもう一つ持ってきて2台で対応することに。
ぼくらは体温チェックなどしながら受付をしていたのですが、なんか急に慌ただしくなったことを覚えています。
でも、このどんどん人が押し寄せてきたときのゾクゾクした感覚は忘れらないですね。
受付の対応に追われて大変だったのに、心の中では「もっと来てくれー!」って感じ。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。
当日の写真です↓
辺りには子どものはしゃぐ姿や、木の周りで撮影する人たちの姿。
ライトアップされた桜もすごいキレイですよね。
今思えばこの時の桜が一番キレイでした。
初日としては大成功だったんではないでしょうか!
雨で伸び悩んだ入場者数
順調だった初日だったのですが、そのあとは天候に恵まれない日が続きました。
桜が咲いているというのに、カミナリが鳴ってアラレが降ってきた日だってありました。
(停電にならなくてよかった 汗)
天気が悪い日は当然、客さんの足も滞ります。
ぼくらもストーブにあたりながら井戸端会議。
お客さんがいなと余計に寒く感じるんですよね 笑。
来年は晴れの日が続くといいな。
そんな悪天候の中でもご来場いただいた方にはほんとに感謝しています。
ありがとうございました!
いただいた温かいお言葉
受付にいると、ときどきお客さまから声をかけていただくことがありました。
「キレイだったー」
「夜の荘川の里もいいね」
「これからも荘川も盛り上げてくれよ!」
たくさんの方からそんな温かい言葉をかけていただき、ぼくらもこのイベントをやってよかったと確信しました。
やる前は不安で仕方がなかったのに、
「ありがとう」
というお客様からの言葉にどれだけ救われたことか。
次はもっとみんなを楽しませるものにしたい!と思うようになりました。
みなさまからいただいた温かいお言葉を励みにして、来年はさらに大きなイベントにできるようにがんばりたいと思います!
後日、中日新聞と岐阜新聞の記事にとりあげていただきました。
本当にありがとうございました!!(^^
最後に・・
最後に、このイルミネーションイベントに込められたぼくたちの思いを綴らせてください。
今年、この町の保育園に入園した年少児はたったの3人でした。
児童数は年々減少しており、今まさに荘川町から子どもの姿が消えてなくなろうとしているのです。
ぼくたちは、この状況を黙ってみていることができませんでした。
子どもの存在というのは、この町の未来そのものです。
そんな輝きを秘めた子どもの存在を荘川町からなくす訳にはいきません。
だけど、一住民にとって少子化という問題はあまりに巨大すぎて、非力なぼくらには手のつけようがなく、ただただ途方に暮れていました。
そんなときあるメンバーから一つのアイデアが提案されました。
「まずはぼくたちができることから始めよう」
「荘川の里にイルミネーションを灯すってのはどう?」
ここから一気にものごとが動き始めました。
心の中で思っているだけじゃ現実は何も変わりません。
何も実績のないぼくたちができることは、とにかく「行動をする」ということです。
今はまだ町を変えるようなことは何もできないけれど、まずは一歩前に踏み出してみる。
そして一歩ずつ着実に前進していけば必ずよい結果につながるはず。
この「イルミネーション」は、ぼくたちが直面している大きな壁に対する「負けないぞ!」という強い気持ちが込められています。
この町の未来に漂っている暗い闇を明るく照らしたいという心からの願いです。
つまり、町のみんなに向けた「希望」のメッセージが込められています。
このイベントには、そんなぼくらの思いが込められていることを知っていていただければ幸いです。
いつまでも元気いっぱいの子どもたちの声が絶えない笑顔あふれる町になることを願って。
「イルミネーション」は少しづつ規模を大きくしながら、これからもずっと続けていきたいと思います!
今回は来られなかった方も、次回はぜひご来場いただけると嬉しいです。
スタッフ一同心からお待ちしております。
それではまた。